
カナダには、語学学校と合わせてキャリアカレッジという専門学校が併設されている学校がたくさんあります。
ワーキングホリデーを使用したがもっとカナダに滞在したい、ビザが切れてしまうがお金がないため働けるビザがほしい、などカナダに長期滞在するにはビザが心配です。
キャリアカレッジで受けられるCO-OPプログラムでは、お金を稼ぎながら学校に通うことができますよ。ここではそんな便利なCO-OPプログラムについて徹底的にご紹介していきます。
目次
CO-OPプログラムについて
CO-OPプログラムというものを聞いたことがあるがよく知らないという人を良く見かけます。とても便利なプログラムになるので、まずはCO-OPプログラムとは何なのかをご説明しますね。
CO-OPプログラムとは
CO-OPプログラムとは、学校で受ける授業とインターンシップと呼ばれる就労体験が組み合わされたプログラムになります。CO-OPプログラムは学生ビザと違い有給で働きながら勉強をすることができるため、収入を得ながらカナダに滞在する手段としても注目されてきています。
CO-OPプログラムの前半半分は学校での勉強となり、後半半分は有給でのインターンシップ(就労体験)となります。CO-OPプログラムを受講することで就労もでき、職場でのコミュニケション能力などを向上することができます。
ディプロマを取得できる
CO-OPプログラムを無事に全課程終了するとディプロマを取得することができます。ディプロマとは専門学校の卒業証明書となり、履歴書などに記載することができます。
CO-OPプログラムでは専門知識の習得だけでなく就業経験も積めるため、帰国後の日本での就職活動やキャリアアップにもつながります。
学生ビザとCO-OPビザの違い
カナダは学生ビザでは基本的に収入が見込めません。一方CO-OPプログラムでは、カリキュラムの半分が学校での授業期間となり、後半の半分は有給の就労期間となりフルタイムでの就業が可能です。
前半の授業期間中も週20時間の有給就労が認められているため、基本的に生活費を補うことができますよ。
入学に関して回数など特に制限はないため、ワーキングホリデーを使用した人でも、他のCO-OPプログラムを受講した人でも繰り返し使用することができます。
ただし入学試験の際に最低限の英語スキルが必要となるため、自信のない方は語学学校を短期間受けることもできますよ。
CO―OPビザの取得について
よくCO-OPビザという名前を聞くかもしれませんが、実際にはCO-OPビザという名前のビザは存在しません。CO-OPビザは学生ビザと就労ビザを合わせたビザになります。
カナダでの滞在ステータスは学生になり、学生ビザに付属して就労可能なビザを取得することになります。
CO-OPビザの取得方法
申請方法は普通の学生ビザとほぼ同じなので、特に複雑な手続きではありません。学校の申し込み後にビザの申請を行っていただき、CO-OPプログラムを受けるという申請を行うと学生ビザと共に就労ビザも取得することができます。
初めから学生ビザと就労ビザの両方が取得できることもあれば、最初は学生ビザだけが下りCO-OP期間が近づけば就労ビザの申請を行う場合もあります。手続きは複雑ではないので安心してください。
ラララカナダで学校をお申し込みの方には、ビザ申請もサポートさせていただいております。
人気のCO-OPプログラムを紹介
専門学校となるCO-OPプログラムにはビジネスやホスピタリティからITなど様々な専門コースが設けられています。ここではどのような専門コースがあるのかご紹介させていただきますのでコースを選ぶ際の参考にしてください。
ビジネス
会社のマネージメントやマーケティング、人事管理、財務などビジネスパーソンとしての知識を幅広く学びます。管理職として必要な専門知識も合わせて学ぶことができます。
ホスピタリティ、ツーリズム
主に接客に対する仕事に関して学ぶことができます。ホテルや飲食店の仕組みや必要知識から管理職に必要なマネージメントについても学びます。セールスや会計など幅広い知識を得ることができます。
IT
サイバーセキュリティやデータアナリストなどIT関連の専門知識を学ぶことができます。手に職をつけたい方やIT関連の仕事に関わりたい方におすすめです。
ウェブデザイン
ウェブデザインに関する専門知識と技術を学びます。HTML, Java, iOS Android, イラストレーターなどについて学ぶことができます。作成する課題をそのままポートフォリオ(自分の作品集)として就職先を選ぶ際に使用できます。
その他
紹介したコース以外にも医療事務やマーケティング、貿易などを取り扱っている学校もあります。
CO-OPプログラムの期間
CO-OPプログラムの期間は基本的に1年間以上のプログラムが主になります。しかし、学校によっては6か月と短い期間で受講できるコースを設けてるところもあるので自分にあったコースを選ぶことができます。
どのプランも前半半分は学校での授業となり、後半半分は有給就業であるインターンシップ期間となります。最も短いコースは3か月+3か月の計6か月プランです。
その他にも4か月+4か月の計8か月プランや6か月+6か月の計1年間のプランがあります。長いコースでは1年間+1年間の計2年間のプランもあります。
学校によっては2年のCO-OPプラン終了後に3年間の就労を補助してくれる場合もあります。
長期的にカナダに移住を考えている方は、コース終了後に就労ビザの補助を行ってくれる会社の斡旋を行っているかなどもプログラムを選ぶ際に考慮しておくことをおすすめします。
CO-OPプログラムのカリキュラム
CO-OPプログラムの一般的な情報についてご説明しましたが、ここでは実際に学校でどのような課題がでるのかを詳しくお伝えしていきますね。専門科や学校によって多少変わることがあります。
クイズ(小テスト)
日々の授業で習ったことに関する復習のテストが宿題として提出される場合があります。基本的にはテキストブックにのっている簡単なクイズで復習をメインとしています。
テスト
1か月毎にその項目の総復習テストが行われます。100問を超えるテストとなっており、基本的に70%以上クリアしないとコースの終了が認められません。学校によってはプレゼンテーションとライティングなどのスコアでカバーできるところもあります。
プレゼンテーション
決められたグループで学んだことを総合し、復習をかねてデモンストレーションが行われます。クラス全員の前で英語でデモンストレーションを行うことにより、知識を自分のものにできます。ビジネスの場でも物おじせず英語でスピーチを行えるほど自信がつく授業です。
ライティング
各コースで学んだ知識を決められた題材に沿って論文を書きます。英語でのグラマーはもちろんのこと、学校で学んだ知識を組み入れて行います。引用などが必要となり、大変な課題ですが、専門知識と英語力が各段に伸びます。
CO-OPプログラムの受講料
選ぶCO-OPプログラムや学校によって必要な学費は変わってきます。ホスピタリティやビジネスコースは比較的安い値段で受講することが可能です。
また一方で、ITやウェブデザインなどの専門性の高いコースは長期間となり、値段が高めになってきます。
自分のやりたいことと予算を合わせて考えておくことがCO-OPプログラムの成功につながってきます。学校によって費用は変わってきますが、ここでは大体のコースの料金の目安をご紹介していきます。
ビジネスコース
12カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $8,995 |
教材費 | $850 |
入学金 | $350 |
合計 | $10,195 |
ホスピタリティコース
8カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $6,495 |
教材費 | $450 |
入学金 | $350 |
合計 | $7,295 |
12カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $8,995 |
教材費 | $650 |
入学金 | $350 |
合計 | $9,995 |
24カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $15,995 |
教材費 | $1,100 |
入学金 | $350 |
合計 | $17,445 |
ウェブデザインコース
24カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $15,995 |
教材費 | $1,200 |
入学金 | $250 |
合計 | $17,445 |
ITコース
24カ月
項目 | 費用 |
---|---|
学費 | $15,995 |
教材費 | $1,000 |
入学金 | $250 |
合計 | $17,245 |
意外と高くないCO-OP留学に必要な費用
学校のプログラム費用について説明しましたが、学費だけでもかなりの金額になってしまうため、お金が足りるか心配になります。しかし、CO-OPプログラムの利点は学校に行きながら有給で働けることにあります。
ここではおおまかな収入と支出を紹介していきます。どれくらいの費用を予算として準備をしておくかなどの参考にしてみてください。
学業期間中の収入は$800/月
カナダの最低賃金は1時間でCAD$11. 06になります。CO-OPプログラムの前半の学習中は週に20時間までの就労が許可されてます。
そのため、月に最大80時間働け、11.06×80=884.8となり、CAD$800/月ほど稼ぐことができます。
また、これは最低賃金として換算しているため、レストランなどのウェイトレス(サーバー)として働くと別にチップが入ってくるため、日々の生活費は賄えると考えてよいでしょう。
カナダでの1か月の生活費は家賃にもよりますが、CAD$1,000ほどを目安に考えて頂ければよいでしょう。
CO-OP期間中の収入は$1,600/月
CO-OP期間中はフルタイム、週40時間働くことができます。そのため、単純に学業期間中の倍の収入が見込めます。
そのためCO-OP期間中は最低でもCAD$1600/月ほどは収入が見込め、貯金も行えます。基本的に学費で使用した分が半分ほど賄えると考えていただければよいでしょう。
ITやウェブデザインなどは就職場所によってさらに収入が見込めます。そう考えるとCO-OPでのカナダ滞在には最初にまとまったお金がいりますが、CO-OPで収入が見込めるので結果的にはお金はそれほどかかってきません。
CO-OPでの就労場所
CO-OP期間中の就労場所は基本的に自分で探すことになります。学校によっては就労場所を探すアドバイスや斡旋を行ってくれるところもあります。
学業期間中は働く場所は特に制限はありません。しかし、CO-OP期間中はインターンシップとなるので、選んだコースの専門知識が生かせる仕事を選ぶ必要があります。
特にこだわりがなければホスピタリティがおすすめです。接客業であればレストランやカフェなど多くの職業の中から選ぶことができます。
学業期間中に働いている場所をCO-OPのインターンシップとして切り替えることもできるので、早めにインターンシップ先を決めておくことをおすすめします。
CO-OPプログラム受講におすすめの学校紹介
ここではキャリアカレッジのCO-OPプログラムを行っているカナダのおすすめの学校をご紹介していきます。学校を選ぶ際の参考にしてください。
ILSC
ILSCにはグレイストンカレッジのCO-OPプログラムがあります。ILSCのグレイストンカレッジにはビジネスをはじめ、ホスピタリティからTESOL英語教授法まで様々なプログラムが選べるのが特徴です。
グレイストンカレッジのCO-OPプログラムは、24週間から36週間とやや長めのプログラムとなっています。初級のプログラムから上級の国際ビジネスマネジメントまで幅広いバリエーションがあるので、自分の理想のプログラムが見つかるでしょう。
ILAC International College(ILACIC)
ILACICはカナダで人気のある語学学校のILACに併設されているキャリアカレッジになります。語学学校に併設されているため、語学学校で英語力をつけてからキャリアカレッジに進むこともできますよ。ILACICの特徴は何と言っても学費の安さでしょう。
入学条件を満たした方には学費の割引が適用され、最大CAD$4,000のディスカウントを受けることができます。学費を抑えたい方には必見の学校です。
入学条件のテストもIELTSやTOEFLを受けていなくても学校のオンラインテストを受講することができるので、わざわざIELTSなどの試験を受ける必要がありません。
SSLC
SSLCは2017年に設立された学校になります。カナダで歴史や実績のあった人気の語学学校が5校合併してできた学校であり、それぞれの学校の良いところを集めて新しくできた学校になります。
カレッジや大学進学にも力を入れているのが特徴です。ビジネスやチャイルドケア、看護や貿易など幅広いコースが準備されているので、自分の興味のあるコースがきっと見つかるでしょう。
英語を学ぶだけでなく、実際のビジネスシーンで使用する専門的な知識と英語が身に付きます。
SGIC
SGICはインターンに特に力を入れている学校になります。短期間でビジネス英語をマスター合いたい方向けにESLとカレッジとCO-OPがセットになったコースがあり、人気を集めています。
特にビジネスコースに力を入れており、ビジネス英語をマスターしたいならSGICと言われるほどです。少人数制のクラスなので英語を話す機会が増え、リラックスした雰囲気の校風の学校になります。
カナダのCO-OPプログラムで専門知識を学んでみよう
カナダのCO-OPプログラムについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
CO-OPプログラムは就労もでき、なおかつ専門知識についても学べるおすすめのプログラムです。自身のキャリアアップにもつながるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
カナダ留学についてのご質問がある方はお気軽にお問い合わせください。