カナダ永住が叶う!カナダ永住権の取得方法とメリット・デメリット

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カナダは移民大国であり、世界中から人が集まっています。日本からも留学や旅行でカナダに滞在する人が多く、「将来はカナダで働きたい!」、「ずっとカナダで暮らしたい!」という夢を持っている人は多いです。

 

そこで気になるのが、カナダの永住権についてです。学生ビザやワーキングホリデーは滞在できる期間が決まっており、カナダでできることも限られています。

 

では、どのような条件を満たせばカナダの永住権は取得できるのでしょうか。また、永住権を取得するメリットやデメリット、市民権との違いも解説します!

カナダの永住権とは

永住権って何?

そもそも「永住権」とは、国籍は変えないまま、無期限にその国に滞在できる権利を指します。

 

通常、外国に住む場合は適切なビザを取得し、在留期間が決められています。それに対して永住権は、半永久的にその国に住むことが前提のため、在留期間はありません。

 

また、細かい点で違いは見られますが、その国の住民とほとんど同じ権利を与えられることも意味します。

カナダの永住権

アメリカやヨーロッパ各国が移民の受け入れを制限し、永住権獲得の壁を高くしています。一方で、カナダは変わらず移民を積極的に受け入れています。

 

毎年難民を含めて20万人を超える移民を受け入れており、2021年までに人口の約1%にあたる35万人を受け入れ目標にしています。

 

移民の半数以上が「エコノミッククラス」で申請しています。

カナダが移民を受け入れる理由

カナダが積極的に移民を受け入れているのは、広大な国土のわりに人口が少ないことが挙げられます。少子高齢化社会となっているため、多くの働き手を移民で補っているという状況です。

 

そのため、移民となれば仕事は得やすく、カナダの経済に貢献できることを証明できれば永住権獲得は難しくありません

カナダの永住権を取得する6つの方法

方法①エクスプレスエントリー

これまで、カナダでは永住権を申請してから取得まで1年以上かかるケースがほとんどでした。しかし、エクスプレスエントリーの制度ができてからは半年から1年で永住権を獲得できます。

 

エクスプレスエントリーには「カナディアン・エクスペリエンス・クラス」「フェデラル・スキルド・ワーカー」「フェデラル・スキルド・トレード」の3種類があります。

 

カナダでの就労経験や専門性の高い資格保持などで申請方法が異なります。まずはプロファイルを作成します。ポイントシステムで最低点数を獲得すれば2週間に1回抽選が行われ、申請の招待状(ITA)が届きます。そして必要書類を添付し、オンラインで永住権申請となります。

方法②ファミリースポンサーシップ

ファミリースポンサーシップは、配偶者や親族、養子をカナダ国籍や永住権を持っている人がスポンサーとなって呼び寄せることができるものです。

 

日本からカナダに移住する場合、このプログラムを用いる人が多いと言われています。カナダでは実際に結婚していなくても、1年以上同棲していれば事実婚とみなされ、永住権を申請することができます。

 

交際や同棲を書類や写真で証明することができれば、申請から半年以内に受理されることもあります。また、カナダ国内から申請する場合には同時にオープンワークパーミットの申請も可能です。

方法③プロビンシャルノミニープログラム

エクスプレスエントリーは国の移民プログラムであり、州での独自プログラムがプロビンシャルノミニープログラムとなります。

 

州が必要な人材を絞り込めるため、優秀な人材を獲得しやすいという特徴があります。また、移民側も自身の特性や専門知識を活かせると人気です。

 

州の審査に通過すれば、政府の審査へと進みます。これに通過することで永住権が獲得できます。基本的には採用された州での居住が条件となっていますが、他の州へ移動することは憲法で認められています。

 

様々な州がある中で、マニトバ州への移住が最も簡単だと言われており、マニトバ州で半年以上の就労経験があれば永住権を申請することができます。

方法④ケアギバー

少子高齢化が進むカナダでは、ケアギバーの人数が足りていません。ケアーギバーには、子供のお世話をするベビーシッターやお年寄りの介護を手伝うヘルパーも含まれています

 

2014年までは住み込みであることが条件にあったり、家族での移住は難しかったりしてハードルが高かったのです。しかし2019年にプログラムが更新され、雇用先を見つけてジョブオファーの手紙をもらえれば、永住権と就労ビザを同時に申請できるようになりました。

 

就労ビザを取得した後にケアギバーとして2年間働くと永住権の審査が受けられます。フルタイムのケアギバーであることや、雇用主がカナダ人であることなどの条件はありますが、ケアギバーを探している人はかなり多いため、仕事先を見つけるのは難しくありません。

方法⑤セルフエンプロイド

セルフエンプロイドは、自営業者向けのプログラムです。しかし一般的な自営業者ではなく、スポーツや芸術、農業に特化したものです。

 

アスリートやアーティストとして2年以上世界レベルでの実績が認められることや農業経営者として2年以上の経験があることなどが条件となっています。ポイント制で、100ポイント中35ポイント以上で認められるため、英語力や学歴がなくても審査に通過できる可能性があります。

 

ただしケベック州への移住は認められていません。

方法⑥博士号学生プログラム

カナダ政府が公認する大学院で博士号を取得した場合、2年以内の申請であればジョブオファーがなくても永住権を申請できるというものです。

 

学歴社会のカナダでは、博士号を取得した人は優遇され、仕事も見つけやすいです。しかし実際、カナダ人で学歴がある人はアメリカなど国外に出ていってしまう傾向にあるため、頭脳流出を防ぐ目的でプログラムが作られました。

 

申請から永住権獲得までが早く、条件も他のプログラムよりも易しいです。

カナダ永住権のメリット

メリット①労働の制限がない

カナダで就労ビザやワーキングホリデービザを取得し、海外で働くという夢を叶えたとしても制限があります。外国人が増え、カナダ人の仕事が奪われないように制限しているものですが、これによって自分の希望通りの職に就けないという事が起こります。

 

しかし、永住権を持っている外国人には労働の制限がなく、転職する場合も職の選択は自由です。また、カナダ人と同様の労働条件で働けるため、外国人だからと給料を安くされることもありません。

メリット②医療費が無料

カナダの医療費は基本的に無料です。日本であれば3割負担や1割負担など、ある一定の額を負担する必要があります。それに比べてカナダでは、州政府の保険に加入することで治療や健康診断、手術といった医療費が無料となります。

 

歯科治療と薬代は保険適用外となり、負担する必要がありますが、それ以外の医療費が無料なのは大きなメリットです。州によっては歯科治療や薬も子供の場合は無料としているところもあります。

メリット③学費が安くなる

カナダの教育レベルが高いことは世界的に有名であり、各国から知識を学びに学生がやってきます。

 

しかし同じ大学で同じプログラムを専攻していても、現地学生と留学生では学費に大きな違いが見られます。5~6倍の学費の差があるところもあり、カナダの学校に通うことはハードルが高いように思われます。

 

しかし、永住権を取得すると現地学生としてみなされるため、学費の面でかなり得をします。その他、金利無しの学生ローンが組めたり、所得に応じて授業料が免除になったりと、カナダ人と同じ優遇を受けられます。

 

また、カナダには移民のための語学学校が用意されており、無料で英語やフランス語を学ぶこともできます。

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メリット④空港での待ち時間が無くなる

カナダに永住するとはいっても、海外旅行や日本への一時帰国などで空港を利用する機会もあるでしょう。特にカナダに入国する際、イミグレーションが長蛇の列となっており、2時間以上待たされるケースもあります。

 

しかし永住権を持っていれば、カナダ人と同じレーンに並ぶことができます。入国審査を受ける必要が無いため、永住カードを機械に読みだけで入国することができます。

メリット⑤更新が5年に1回

海外に住んでいるとビザの更新は毎年のようにあります。カナダで就労ビザや学生ビザを使って滞在する場合も同じです。しかし、永住権を持っている人は5年に1回の更新だけで済みます。

 

想像以上にビザ更新には時間もお金もかかります。ビザの手続きが面倒で日本に帰ろうと決意する人もいて、去年は問題なかったから今年もビザを延長してもらえるとは限りません。

 

ビザの更新ができなければ、当然カナダには滞在することができません。それに比べて永住権はよほどのことがなければ更新でき、ビザ費用も$50程度と安くなっています。

カナダ永住権のデメリット

デメリット①手続きが面倒

永住権を取得する過程で、手続きが面倒であることが最大のデメリットです。人によっては永住権獲得までに10年以上かかるケースもあり、時間も労力もお金もかかります。

 

条件を満たしても審査官によっては、永住の許可を下してもらえないこともあります。書類に不備があれば、たとえ1つだけ署名漏れがあっただけでも全ての書類が送り返され、その時点で申請から半年が経過していたということもあります。

 

永住権を獲得することで受けられるメリットも多いですが、手続きの面倒さがネックとなることも少なくありません。

デメリット②生活コストが高い

カナダの物価は日本とほとんど変わりません。医療費が無料であることから、カナダは住みやすそう、日本以上にお金がかからなそうというイメージを持つ人も多いです。

 

しかしイメージとは裏腹に、カナダの物価は上がり続けており、車の保険料や税金、住居費などはとても高いです。ダウンタウンなど交通の便が良い所に住もうものなら、平均価格は億単位となります。

 

東京と同じくらいで暮らせるだろうと考えていると、予想以上に生活が苦しくなってしまいます。

デメリット③ネイティブが優遇される

永住権を獲得し、多くの面でカナダ人と同じ待遇を受けられます。しかし、仕事を得られる十分な語学力や学歴があっても、ネイティブが優遇されることは明らかです。

 

同じ条件や学歴の場合、カナダ人であればカナダ人を雇いたいと思うのも納得してしまう面もありますが、「永住権を持っているのに!」と悔しい思いをすることは少なくありません。

 

また、どれだけカナダ生活が長くなり、語学に長けていても、結局はネイティブになることはできません。カナダ人との壁を感じてしまい、ストレスとなることもあります。

デメリット④子育ての大変さ

永住権を獲得するということは、カナダで一生暮らす可能性が高いということです。もちろん、事情が変わり、別の国に移住したり日本に帰国したりすることもあるでしょう。

 

しかし、カナダで結婚、育児を考えている人は子育てについて知っておく必要があります。カナダ全土では子供に留守番をさせたり1人で外を歩かせたりすることが禁止されています。

 

そのため、親が仕事で一緒にいられない場合、デイサービスを受ける・ベビーシッターを呼ぶことになります。これにも多くのお金がかかり、給料以上に保育代が取られることも珍しくありません。

 

どの国で育児をするのにも難しさはつきものですが、カナダでの子育ては金銭面での負担が大きいことを覚悟しておきましょう。

デメリット⑤冬が長い

カナダの冬は長く、寒さも厳しいことは知られています。ウィンタースポーツが趣味という人にとっては天国かもしれませんが、多くの人にとって楽しいだけのものではありません。

 

カナダ国内で居住する地域によっても事情は異なりますが、冬の間は常に気温はマイナス、それが半年も続くことも珍しくありません。太陽の温かさを感じられるのは稀で、冬の間は家にこもりがちになります。

 

カナダ人でも冬の間は鬱になる人が少なくなく、冬が苦手な人にとっては辛い生活となる場合もあります。

永住権と市民権の違い

永住権と市民権は違う?

永住権と市民権を同じものとして考える人も多いですが、この2つは大きく異なります。市民権を持っているということは、カナダ国籍があるということです。

 

つまり、カナダの市民権を得たい場合、日本では二重国籍が認められていないので日本国籍を放棄するということになります。日本での選挙権や年金を受け取る権利が無くなることを意味します。

 

また、老後は日本で暮らしたいという人にとっては手続きが複雑になり、断念せざるを得ないケースもあります。ちなみにカナダは二重国籍を認めているため、出身国によってはどちらの市民権も持つことができます。

国務に就けない

政治家や警察官といった、国が管理している仕事は永住権保持者でも就くことができません。これは、永住権はあくまでもカナダに居住できる権利であり、国籍は別であると考えられているためです。

 

カナダでの市民権を獲得した後であれば、カナダ人とみなされるため国務に就くことが可能となります。その意味では、永住権と市民権で職業の制限の差はあります。

選挙権がない

永住権保持者には選挙権がありません。選挙で投票できないくらい、デメリットではないと感じる人も多いかもしれません。しかし、選挙権がないということは、どれだけ長い間カナダに居住し、政治に精通していたとしても自分の意見をカナダ政府に届けることはできないことを意味します。

 

極端な例ですが、移民を追い出す方針の政治家が選挙に当選し多数派となれば、将来、永住権が剥奪される可能性もあるということです。

まとめ

今回は、カナダの永住権について、取得方法やメリット・デメリットについて紹介しました。

 

学歴や語学力、カナダでの職歴などによって申請できるプログラムは異なり、1つのプログラムに通過できなくても他のプログラムで簡単に取得できることもあります。

 

自身の特性や経験を元に、どのプログラムが審査に通過する可能性が高いかを見極めることが永住権取得への近道です。

 

カナダ留学について疑問点がある方はお気軽にお問い合わせください。

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永井将馬

ワーキングホリデービザで渡航し、ユニクロでアルバイトを経験。アメリカでの語学留学の経験もありますので、アメリカとの違いもお話できます。

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