カナダの看護師制度は?学校選びから資格取得まで徹底解説!

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カナダでの看護師を目指し、永住を検討している人も多いのではないでしょうか?決して簡単な道のりではございませんが、永住権の取得や海外の医療現場働くという大きな挑戦ができます。

 

今回はカナダの看護師制度からや資格の取得手順まで詳しく解説させて頂きます。

カナダの看護師について

カナダでは看護師の登録を州毎に行っている為、登録基準や実際に看護師として行える内容についても違いがでてきます。日本の資格の場合は全国共通で業務内容については国が定めている為大きな違いはありません。

 

カナダで看護師を目指す際は各州の看護協会のHPをしっかり確認しておきましょう。

 

カナダでは職業不足リストに看護師も記載されており、とても需要があります。看護師を目指す事は容易ではありませんが就労ビザの取得、永住権を視野に入れている方は挑戦してみるのも良いでしょう。

給与について

カナダの看護師の平均給与は約650万~750万円($65,000~$75,000)/年となっています。

 

州により違いはありますが、カナダの平均給与である約600万円($55.800)/年に比べると平均よりも高い水準となっております。

 

日本の看護師は平均約480万円となっておりますのでかなり差があります。

看護師はカナダで人気職業

カナダで看護師は人気職業の一つですが、看護師の上位資格であるナースプラクティショナーはカナダ国内で人気ランキングTOPになっています。平均給与が約1100万円ととても高額になります。

ナースプラクティショナーとは

1965年にアメリカで始まった制度になります。基本的に看護師は医師の指示に従い医療行為を行いますが、ナースプラクティショナーの方は特定分野の医療行為を医師から独立して行うことができ、診察や薬の処方ができる看護師として医療業界を支えています。

日本の高齢化社会はかなり深刻な問題ですが、カナダでは2050年頃までに人口の3分の1が60歳を超えるという予測があります。
将来予測から考えても、医療従事者や看護師の需要は高くなると言えるでしょう。

看護学のプログラムについて

カナダのCollege、大学では看護師(RN Registered Nurse)准看護師(RPN Registered Practical Nurse)のコースが提供されています。

 

基本的に看護の知識に変わりはありませんが4年生大学卒業の学位もしくは短期大学で得ることのできる学位となります。各州の看護協会によって看護師になる為の申請条件が異なる為、進学前にしっかり確認をしておきましょう。

 

カナダで看護師を目指す場合はCollegeのPractical Nurseのコースを修了し大学Registration Nurseのコースに編入するのが一般的な流れとなります。

 

しかし、英語力やコースの入学条件によっては直接入学ができない為、語学学校やオンラインのコースにて必要な単位を取得する必要もあり、日本の看護コースに入学するよりもかなりレベルが高くなります。

Practical Nurseコースでおすすめのカレッジ3選

Seneca College

カナダで知名度も非常に高い大規模なCollegeになります。留学生の受け入れも非常に多く、就学中から卒業後の進路についても丁寧にサポートしてくれます。

 

難しい看護のコースであるからこそ充実したサポート体制の学校であれば安心して就学ができるでしょう。

Seneca College(セネカカレッジ)

Camosun College

ブリティッシュコロンビア州ビクトリアに2校のキャンパスを持ち、全校生徒は約2万人、留学生は10%程在籍しています。大学編入プログラムも充実しており有名大学への編入実績もある人気校になります。

カモーソン・カレッジ

George Brown College

政府からも教育の質が認められており、講師やカリキュラム全てにおいて学ぶ為に最適な環境が整えられている学校になります。卒業生は有名大学への編入だけでなく、即戦力としてキャリアを積む学生も数多く輩出しています。

George Brown College(ジョージブラウン・カレッジ)

Registration Nurseコースでおすすめの大学3選

Toronto University

カナダでトップクラスの大学でもあり、看護学については世界でもトップクラスに位置する名門大学になります。進学は非常に難しくなりますが高い教育レベルを求めるのであれば挑戦してみるのも良いでしょう。

Toronto University

The University of British Columbia

ブリティッシュコロンビア大学の看護学は100年の歴史があります。カナダ国内だけでなく世界中から入学希望する生徒も多く、看護学についても数多くのプログラムを提供しています。

The University of British Columbia

University of Calgary

バンクーバーやトロントから離れた環境で就学ができます。看護学の提供されている大学の中でも注目されており、認定プログラムの制度も充実しています。大学院への進学を検討されている方にもおすすめです。

University of Calgary

カナダの看護師資格取得について

カナダでの看護師資格は日本で看護資格を保持している場合と保持していない場合、また州によっても資格取得の条件、登録手続きが異なります。

 

英語力は必須となりますが、カナダの場合、州によっては英語ではなくフランス語の申請で資格取得が可能となっています。

 

大学で看護学を学ぶ必要もありますが日本での看護師資格を保持している場合はカナダでの就学が必要ない場合もございます。

 

最終的には国家試験のNCLEX-RNを受験し看護師登録へと進み、無事登録が完了されれば晴れて看護師として働く事ができます。

NCLEX-RNとは

看護師資格取得の為に受験が必要な国家試験になります。300問もの試験問題の中から75問を解いた時点で合格ラインに達しているかの判定が行われますが、判定ができない場合は最大で265問まで追加で試験が行われます。

 

試験はコンピューターのテストになり正答率が上がるにつれて難しい問題が出題されます。最大6時間まで試験時間がある為、集中力も必要になりますのでしっかり準備して試験に挑む様にしましょう。

カナダで看護学を学んだ学生の約8割は1回目の試験で合格しておりますが、カナダ国外での就学後の学生の合格率は約6割となっている試験になります。

 

大きな問題としはやはり英語力になりますので語学学校や留学前から英語の勉強もしておく事をおすすめ致します。

 

また、カナダの文化や歴史も知っておく必要がありますので簡単に合格できる試験ではない事を理解しておきましょう。

 

日本で正看護師資格をお持ちかどうかで取得プロセスが異なりますので、2つのパターンをご紹介します。

日本で正看護師資格をお持ちの場合

※実際の申請条件は各州により異なりますますのでご注意ください

①申請条件に必要な英語力を身に付ける

既に日本で看護師資格を保持している場合、カナダの大学に1から通いなおす必要がない場合もございます。NNAS、各州の看護協会の要件次第で看護師になる為に何が必要か確認しておきましょう。

 

カナダの看護師は基本的に4年生大学の看護学部を卒業している必要がございます。

 

申請前に留学生が一番苦労する看護師になる為の条件として英語力があげられます。州によってはフランス語でも申請が可能ですが、語学力の証明が必須となります。

 

英語力に関してはかなり高いスコアが求めら、IELTSスコアの場合は7.0が必要となります。

看護師資格時に必要な英語力

IELTS:リスニング7.5 スピーキング7.0 ライティング7.0 リーディング6.5

CELBAN:リスニング10 スピーキング8 リーディング8 ライティング7

看護師資格時に必要なフランス語力

TEF:スピーキング5 リスニング5 ライティング5 リーディング4 ボキャブラリー&グラマー4

カナダで看護師を目指すにはかなり高い英語力が必要になりIELTSスコアの取得が必要となります。一般英語コースや発音矯正のコースではなく、試験対策や医療英語コース、進学準備コースの評価が高い学校を候補として検討していくと良いでしょう。

 

英語力が既に高い方であれば直接専門的な英語を学ぶ事ができる医療英語コースがおすすめです。

②NNASもしくは各州の看護協会による審査

申請には必要書類と資格証明書の提出が必要になり、語学力の証明、卒業証明書、成績証明書を送付し審査を行ってもらいます。

 

ビクトリア州ではCBA(Computer-Based Assessment),SLA(Stimulation-Lab Assessment)といった試験(コンピューター試験と実技試験)が行われます。

 

カナダの正看護師は看護学部の4年制大学卒業をしている事が一般的です。また医学、外科看護における理論、臨床指導等が含まれている必要がある為、3年生以上の看護学を修了している場合でもNNASの審査の結果次第では大学への進学や編入を求められる可能性もありますのでご注意ください。

NNASとは

カナダ国外での看護師資格を保持している方がカナダで看護師になる為に審査が必要になります。その審査や評価、また必要なものが他にないか各州の看護協会へ評価を届ける機関になります。いままでは各州への申請でしたが2014年8月よりNNASに申請が可能になり手続きがかなりスムーズになっています。

NNASの登録手続きについて以下でご説明いたします。

アカウントの作成

申請の前にまずアカウントの作成が必要になります。E-mailアドレスやクレジットカードなどの個人情報が必要になります。登録完了後にNNAS IDナンバーが発行されます。IDナンバーに関しては申請の際に必ず必要になりますので忘れない様に注意しましょう。

身分証明書の提出

NNASに身分証明書の提出が必要になります。証明書に関しては2種類提出が必要になり顔写真入りで有効期限内の証明書(パスポートや運転免許証)、もう1点は政府発行の物が必要になります。

 

証明書類に関しては行政書士や弁護士等の公認が必要になりますので時間に余裕をもって準備を進めていきましょう。

看護教育の証明を提出

看護学の修了した証明を個人ではなく学校からNNSAに直接送付してもらう必要がございます。個人での手配だと受け取ってもらえないので注意してください。

看護師資格証明書の提出

日本で取得されている場合は厚生労働省から発行になります。こちらの書類については厚生労働省からの送付が必要になりますので手配の際には余裕をもって進める必要がございます。

看護師経験を証明できる書類の提出

NNASが用意したフォームを印刷して、過去5年間に働いた雇用先に記入を依頼します。雇用主にフォームを記入してもらったら直接NNASに送付してもらいます。

英語力を証明できる書類を提出

英語かフランス語が第一言語ではない人に関しては英語力の証明が必要となります。証明書がない場合はテストを受講して6か月以内のスコアを証明できる書類をNNASに送付します。

③国家試験(NCLEX-RN)に合格

NNAS、各州の看護協会の審査を受け、国家試験NCLEX-RNの受験資格があると認められたら受験資格(Authorization te Test)を取得し、NCLEX-RNを受験しましょう。

 

国家試験に合格したら無看護協会への登録に進むことができます。

④申請をした州で看護協会への登録

看護協会への登録は試験の合格だけでなく健康状態や過去の犯罪歴、業務の適応性等も審査の対象になります。州によっても基準は変わりますので看護師を目指す州の看護協会の事は事前に調べておくと良いでしょう。無事登録が完了されたら登録された州で看護師として働く事ができる様になります。

日本で正看護師資格をお持ちでない場合

日本で看護師以外のキャリアを歩んでいる人や、高校卒業後の留学を検討している人についてはカナダの4年制大学の看護学部の進学を目指しましょう。

 

大学に関してはカレッジからの編入可能となっております。入学条件もあり簡単には入学ができない為、高校の成績もしっっかり確認しておきましょう。

①進学ができる英語力を身に付ける

まずは看護学部での就学の為に英語力を付ける必要があります。入学に関しては高校の成績証明書が必要となります。英語力が足りない方は語学学校の英語コースから進学を目指していきましょう。

一般的に必要な英語力

ILETS:7.0~7.5

TOEFL iBT:平均100

TOEFL PBT:600

COPE:86

②カレッジ・大学進学をして看護学を学ぶ(看護協会認定の学校)

カナダで看護師を目指して進学をする場合は看護師になりたい州で進学をしましょう。また進学の際には各州の看護協会が認定している教育機関を選ぶことも重要です。

 

しかし、認定されている学校であっても留学生の受け入れがない学校もある為注意しましょう。看護プログラムの開講がされているかどうかは各州の公式サイトから確認ができますので確認しておきましょう。

 

語学学校から進学の場合は就学中にアカデミックカウンセラーがいる学校を選んでおけば安心して進学の準備も可能です。

 

看護学部への進学には数学の成績も必要になりますので現地高校からの進学がおすすめです。しかし、既に高校を卒業されている場合でも足りない単位のみオンライン等のコースで取得が可能(約3か月)となり進学条件を満たす事ができます。

 

こちらのプログラムについても英語で学ぶ必要がある為まずは高い英語力をしっかり身につけましょう。

CRNBC(ブリティッシュコロンビア州)

CNO(オンタリオ州)

③国家試験の合格(NCLEX-RN)

日本では看護師になる為に国家試験を受験し合格しなければなりませんが、カナダも同様に国家試験(NCLEX-RN)の受験が必要です。

 

また受験には英語力の証明を看護協会にする必要があり、IELTS総合平均7.0以上のスコア証明が必要となります。州によってはフランス語でも登録は可能になりますので受験される州の看護協会の情報を確認しましょう。

④州の看護協会への登録

大学卒業、国家試験合格と条件を満たす事ができたら、最終審査に進みます。健康状態や過去の犯罪歴、看護師としての業務に対する適応性等が審査対象になります。

 

こちらの審査が問題なく通過できれば看護協会へ看護師として登録されカナダで看護師として働く事ができる様になります。

進学におすすめの語学学校3選

ILAC

試験対策や進学英語はもちろんですが、アカデミックカウンセラーが在籍しており進学先や編入についても非常に詳しく現地渡航後にもサポートが充実しています。進学先が決まってない生徒様でも現地で方向性を決めていけるので安心して留学をすることができます。

ILAC日本語ウェブサイト

ELS

カナダとアメリカに600校以上の提携校があり過去には4万人以上の学生がELSから進学をしていおり、実績ある語学学校になります。世界的に有名なナショナルジオラグラフィック社との共同開発の英語教材は非常に評価が高く楽しく英語を学べる環境が整えられています。

ELSランゲージセンターズ(トロント校)

Kaplan

世界的に有名な語学学校でもあるKaplanは進学先の提携校も豊富です。オンライン授業や自宅でも使えるオンライン教材が用意されている為、自分次第では数多くの時間を勉強に費やす事もできますので英語力の向上も早くなります。

Kaplan

医療英語でおすすめの語学学校3選

ILSC

すでに看護士や医療現場での業務経験がある人にとっても勉強になる医療英語を学ぶことができます。単語や会話だけでなく実際の現場を想定したプレゼンテーションやロールプレイングも行うことでより実践に近い感覚で学ぶ事ができます。

ILSC トロント校

SSLC

実践的な医療英語を学びながら、キャリアを築くのに必要な基礎的な部分も学習していきます。週1回は教師と1対1の時間も設けられており難しい勉強の中でも充実したサポートを受けながら就学が可能です。

SSLCバンクーバー校(スプロット・ショウ・ランゲージ・カレッジ)

ESC

トロントにある医療英語コースで人気の学校になります。医療英語コースに加えてビジネス英語コースも開講しており、進学の前にビジネス英語、医療英語と組み合わせる学生様も数多く在籍しています。

ESCトロント(イングリッシュスクール・オブ・カナダ)

医療英語については以下で詳しく説明しております。

カナダの医療英語・ヘルスケア留学で医療現場に必要な英語力を磨こう

現地での就職について

カナダでの看護師資格が登録されただけでは外国の方がカナダで国内で働く事はできません。就労ビザ永住権といった現地で正式に働く事のできるビザの取得が必要となります。

 

カナダだけでなく海外での就職にはビザの問題もでてきますので簡単に就労ビザや永住権が取得できる訳ではありません。

 

おすすめとしてはカレッジや大学卒業時に申請が可能なPGWPワーキングホリデーを利用して合法的に仕事を初めていき、後に就労ビザや永住権といった難しいビザの申請をしていく事が良いでしょう。

 

カナダの看護師になるのは簡単ではありませんが、焦らず一つずつステップを踏んでいくことをおすすめいたします。

佐野まさみ

語学学校では一般英語コースを受講。バリスタとして働きながら、バンクーバーで1年間ワーキングホリデーをしました。オーストラリアのTAFEへの交換留学も経験していますので、カナダとオーストラリアの違いもご紹介できます。

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