カナダ長期留学のメリット・デメリットと費用の抑え方!


カナダに長期留学をしたいと考えてはいても、具体的な方法やメリットやデメリットといった細かい部分は分からないという人は多いのではないでしょうか。カナダの大学やカレッジは高い教育水準を誇り、世界中から多くの留学生が集まっています。

 

今回はカナダに長期留学するための方法や費用を抑えるコツなどを紹介します。これを読めばよりはっきりとカナダに長期留学をするイメージが持てるようになります。

カナダに長期留学をするメリットとデメリット


カナダに世界中から多くの留学生が集まる理由は高い教育水準だけではなく、その他にも様々なメリットがあるからです。短期留学で味わえない長期留学のメリットと、長期留学ならではの気付くと陥りやすいデメリットについて話していきます。

3つのメリット

①リスニング力の伸びを実感できる

カナダに長期留学をする最大のメリットは、リスニング力の伸びを実感できることです。カナダには英語を母国語にするネイティブスピーカーも多くいますが、それと同じぐらい他の国からカナダへ移住してきた人もいます。つまり、英語を第二言語として習得した人が多いということです。

 

カナダに長期滞在することで、ネイティブスピーカーの英語だけではなく「なまりのある英語」を聞く機会も多くなります。様々な英語を耳にすることで、耳が慣れて聞き分けられる能力がつきます。

②世界のリアルを知り、グローバルな価値観を得られる

カナダは世界中から多くの移民が集まって共に社会をつくっています。カナダで生活し、いろいろな国の人に出会ってみると「世界にはいろいろな人がいる」ということを実体験することができます。人種差別の問題、宗教や政治の違いといった事がリアルに感じられます。

 

世界で起こっている様々な問題に対して、海外の若者が敏感に反応し、自分の意見をしっかりと持っていることにも驚かされます。こういった部分は長期で滞在するからこそ見えてくる部分であり、グローバルな価値観を築くきっかけになるでしょう。

③自分に自信を持てるようになる

カナダに長期留学をする3つ目のメリットは「自分に自信を持てるようになる」ことです。カナダで長い期間生活をしていると、様々な問題や壁にぶつかります。些細なことから大きなことまでいろいろな問題を自分の力で解決し乗り越えた経験は、大きな自信を与えてくれます。

 

英語に関しても、カナダに来たばかりの頃よりも自信を持って話せるようになります。成功体験を積み重ねていくことで、長期留学が終わることには一回りも二回りも大きく成長することができているはずです。

2つのデメリット

①しっかりとした目標がないと、なんとなく時が過ぎて終わってしまう

長期留学デメリットといえるのは、カナダに長くいることでいい意味でも悪い意味でも慣れが出てきてしまうということです。慣れてくると英語での生活にストレスを感じることが減るというメリットもあります。しかし、慣れてくることで、ただなんとなく日々をこなすだけになってしまい、その違いは日本にいるかカナダにいるかという場所の違いだけということになりかねません。明確な目標を立てていないと、気付いた時には何も得られないまま日本に帰国する日になってしまったという人も多くいます。

②滞在費がかかる

カナダに長期留学する時にデメリットに感じてしまうのが、滞在費がかかってしまうということです。日本と比べると物価の安いものもありますが、実際にバンクーバーで1年間生活した私にとっては、総合的に考えるとカナダの物価は決して安くありません。地域によって物価の上下はありますが、多くの留学生が滞在するバンクーバーやトロントなどの大都市部は住宅費や生活費などに費用がかかる傾向にあります。また、カナダはチップ文化がありレストランなどで食事をした際は、料金の10~20%をチップとして支払うことがマナーとされています。そのため外食をした時にはチップがプラスされて予想以上に高くついてしまうことが多いです。長く滞在するからこそのデメリットです。

カナダに長期留学をするのにおすすめの方法3選


カナダには様々な方法を利用して長期留学することが可能です。勉強だけではなく、カナダで働くことが可能な方法もあります。ビザによって就労が許可されているものと、禁止されているものがあるので、ビザに関する情報も見比べながら自分に合った滞在方法を見つけてみてください。

①語学学校で英語の基礎を固めてからカナダのカレッジや大学に進学する

長期留学を希望する人の中にはカナダのカレッジや大学への進学を目標にしている人も多いです。カナダにはトロント大学やマギル大学など、世界大学ランキングで上位にランクインするような名門大学もあります。カレッジではITやテクノロジーなど、将来のキャリアに役立つプログラムを学び、カナダの現地企業への就職も可能です。

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人生の大きなステップになる大学・カレッジ留学を目指している人は多いですが、課題になるのが英語力です。多くの大学・カレッジには日本のような入学試験はなく、定められた入学条件をクリアすれば入学が可能です。その入学条件に高い英語力が求められているのが英語を第二言語にしている日本人にとって大きな課題になります。カレッジ・大学問わず、一般的に入学条件として決められている英語力は IELTS6.0~6.5、TOEFL iBT80~90以上とかなり高いです。

 

そこで、まず私立の語学学校のカレッジ進学コースで学びながら、入学に必要な英語のスコアを取るという方法があります。カナダの大学やカレッジでは当たり前ですが全て「英語で」学ぶことになります。そうなった時に「英語が」分からず付いていけないということにならないために、まず語学学校で基礎を固めるという方法があります。

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②ワーキングホリデービザを利用する

最近では若者を中心に「ワーキングホリデー」への関心も高まってきており、「ワーホリ」について耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。実はこの「ワーホリ」はビザの名前で、正式には「ワーキングホリデー就労許可証」(Working Holiday Work Permit)といいます。

 

ワーキングホリデーの協定を結んでいる両国間で若者(18~30歳)が海外の文化や生活を体験することを目的に渡航することができます。ちなみにカナダの隣、アメリカはワーキングホリデーを行っていないので、ワーキングホリデービザそのものがありません。日本は26の国と協定を結んでおり、カナダはその中でも人気の高い国のひとつです。

 

ワーキングホリデーでは一年間カナダで生活することが認められており、6か月以内の就学とビザの有効期間内の就労が認められています。つまり、英語を学びながら働いて収入を得ることができるのです。

 

仕事は飲食店のサーバーやカフェのバリスタといった接客業からカナダのリゾート地でホテルスタッフとして住み込みで働くものまで様々あり、英語力が高ければ高いほど仕事の選択肢は増えます。

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③Co-opプログラムや学生ビザを使って勉強しながら現地で働く

Co-opプログラム(Co-op work permit)はカレッジ在学期間中にインターンシップができるプログラムです。カレッジで学んだ専門スキルを活かして、カナダで働くことができます。また、6か月以上学校に通う場合、学生ビザを取得しなければならないのですが、この場合、週20時間という制限付きでパートタイムの仕事をすることができます。

 

学校がない夏休みなどの長期休みの期間はフルタイムで働くことも可能です。ただし、Co-opプログラムは認定専門学校にのみ適用されるもので、語学学校の場合は在学期間が6か月以上で学生ビザがあっても働くことはできないので注意が必要です。

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カナダの長期留学でおさえるべき3つのポイント


カナダでの長期留学を成功させるためにはいくつかおさえておきたいポイントがあります。カナダに長くいればいた分だけ英語も上達して、日本に帰る頃にはきっと劇的な変化を体験できる。といった理想を描いている人もいるかもしれません。しかし、そんな魔法みたいなことは起こらないのが現実です。

 

もちろん中には劇的なビフォーアフターを遂げて帰る人もいますが、そのためにはおさえるべきポイントがあるので、紹介していきます。

①留学する目的や目標を見つけよう

「目的」や「目標」があることは留学のモチベーションを格段に上げます。長期留学の課題でもある「慣れ」や「中だるみ」があったとしても、はっきりとした留学の目的があれば初心に立ち返ってエンジンをかけ直すことができるからです。

 

カレッジや大学には専攻があるので、比較的目標を持ちやすい環境ですが、ワーキングホリデーは特に目標がなくてもなんとなく時が過ぎてしまいがちです。目標はないよりはあった方がいいですよね。

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②失敗してこそ成功のカギ!やらない後悔よりやって後悔しよう

初めての留学生活では様々な失敗やたくさんの恥と思えるようなことも経験します。英語だって最初の頃は間違いだらけで、相手から聞き返されるようなこともあるでしょう。恥ずかしいですし、心が折れることもしょっちゅうです。

 

でも、それでいいんです!どんどん失敗しましょう。そうでないと、それが間違っていることにすら気付けないまま終わってしまいます。何度も失敗して後悔しながら時間をかけていろいろなことを学んでいきます。これができるのが長期留学の強みです。

③人脈を大切にしよう

長期留学の成功を大きく左右するのが、人とのつながりです。カナダは日本以上にコネや人脈の社会です。家や仕事探しではまず身近な知人で適当な人を探すのが一般的です。カナダではボランティア活動が盛んであったり、様々なミートアップ(サークルのようなもの)があったりと、いろいろな人に出会える機会があります。

 

そういった出会いはただ人脈を広げるだけではなく、新しい価値観持つきっかけや興味の幅を広げることにもつながります。ぜひ、カナダでしか出会えない人とのつながりを見つけてみてください。

カナダの長期留学にかかる費用


カナダの長期留学には正直お金がかかります。「長期」がどのぐらいの期間になるかにもよりますし、通うカレッジや大学によって大きく変わるのではっきりとした金額は出せませんが、大体の目安を紹介していきます。

渡航前にかかる費用

パスポート及びビザ

項目費用
パスポート申請5年 9,000円/10年 14,000円
学生ビザ150カナダドル
ワーキングホリデービザ153カナダドル
バイオメトリクス登録85カナダドル

6か月以上カナダに滞在する場合はビザが必要になります。自分の目的・用途に合わせたビザを渡航前に申請しましょう。

 

「バイオメトリクス」とは指紋認証のことです。6か月以上の学生ビザ、ワーキングホリデービザ問わずビザ申請を行う場合、バイオメトリクスの登録が義務付けられました。10年間有効です。日本からの申請は東京と大阪のみで行えます。

https://www.vfsglobal.ca/canada/japan/japanese/

その他費用

海外旅行保険/留学保険料  約5~25万円

保険加入期間によって大きく変わります。長期留学の場合、カナダで起こりうる様々な事故、怪我のリスクは高まります。必ず滞在期間をカバーできる海外旅行保険/留学保険に加入しましょう。

航空券  往復8~20万円(直行便)

航空券は渡航時期や直行便か経由便かなどで価格が大きく変わります。

授業料など学校にかかる費用

語学学校
項目費用
入学金約10,000~20,000円
教材費無料~約10,000円
授業料約20,000~40,000円/週
カレッジ・大学

カナダのカレッジの95%は公立、大学に関しては全てが公立で、州ごとによって授業料は変わります。また、留学生とカナダ人(永住権、国籍を持っている人)で授業料は異なり、留学生の方がカナダ人よりも費用は高くなります。

 

授業料以外にも教材費や保険、学生サービス料といった費用もかかり、学校によって総額に差があります。今回は授業料のみで比較していきます。

項目費用
カレッジ授業料10,000~20,000カナダドル/年
大学授業料10,000~30,000カナダドル/年

渡航後にかかる費用

項目費用
ホームステイ(3食)約2~4万円/週
学生寮約3~5万円/週
シェアハウス約5~10万円/月
生活費5~10万円/月
交際費5万円/月

ワーキングホリデーや学生ビザで就労が許可されている場合は、カナダで働いて収入を得ることもできます。しかし、大学やカレッジの勉強や課題は日本以上に多く、決まった単位や課題をクリアできないと卒業できないリスクがあり、働きながら勉強するのが厳しいという場合もあります。

カナダでの長期留学を少しでも安く抑える3つのコツ


長期留学にかかる費用を見ても分かる通り、カナダである程度の期間生活しようとすると、どうしてもお金がかかります。そこで、長期留学にかかる費用を少しでも安く抑えるコツを紹介します。

①観光シーズンや学生の夏休みである7~8月の時期を避ける

最初のポイントは「夏の観光シーズンを避けて渡航する」ということです。カナダの夏はとても美しく、多くの観光客で賑わいます。そのため、観光シーズンの航空券は値段が普段の倍以上するのです。

 

例えば東京からバンクーバーまで、安い時期なら直行便で往復10万円以内で行けるところが、夏の観光シーズンになると、同じ条件の航空券が25万円以上することもあります。

 

また、学生が夏休みを利用して渡航してくることで、夏は語学学校に多くの学生が集まります。語学学校によっては夏の繁忙期に授業料を上げるところもあるので、渡航時期を選べるのであれば、観光シーズンを外した冬が費用的にはお勧めです。

 

ただし、トロントやモントリオールの冬はとても厳しいことで有名なので、寒さが苦手な人はそこまで冷え込まないバンクーバーが冬の渡航にはおすすめです。

②学校のシーズンで行っているキャンペーンを利用する

語学学校やカレッジによってはシーズンごとにキャンペーンを行っている場合があります。『入学金免除』や『長期割引』などのキャンペーンがあり、通常よりも安い金額で通うことが可能です。

 

大学に関しては全て公立なので、学校ごとのキャンペーンといったものはありませんが、私立の語学学校やカレッジでは、学生を呼び込むためのキャンペーンに力を入れていることがあります。

 

ぜひ、希望する学校が費用に関するキャンペーンや値下げを行っているかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。

③現地で働いて収入を得る

就労可能なビザを持っている人の場合は、現地で働きながら収入を得られるので、ある程度生活費の足しにすることができます。特にワーキングホリデービザの人の場合は働ける時間や場所に制限がないので、しっかりと生活費を稼ぐことも可能です。

 

現地で働く経験は収入を得られるだけではなく、より深くカナダの文化や社会を知ることにもつながるので一石二鳥です。

まとめ

カナダに長期留学をする経験は、時間や費用の面から難しいと考える人もいますが、ビザや留学の方法を選べば決して不可能ではありません。ぜひ、カナダでしかできない貴重な留学生活を体験し、人生の大きなステップにしてください。

佐野まさみ

語学学校では一般英語コースを受講。バリスタとして働きながら、バンクーバーで1年間ワーキングホリデーをしました。オーストラリアのTAFEへの交換留学も経験していますので、カナダとオーストラリアの違いもご紹介できます。

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