
Q. カナダでインターンをするには?留学生が参加しやすいのは、カレッジで学んでから企業で働くCo-op(コープ)プログラムです。このほか、ホテル・リゾートの有給インターン、インターン付きの語学・ビジネスプログラム、大学の在学生向けCo-opがあります。日本のように自分で企業に申し込むより、学校経由で参加するのが一般的です。
Q. 費用と収入は?Co-opプログラムの授業料は6ヶ月で約81万円〜2年で約251万円が目安です。有給のインターンなら、時給は州の最低時給(BC州C$18.25・オンタリオ州C$17.95)が一つの目安です。ただし学校の課程の一部として行うCo-opや実習は、オンタリオ州・BC州などで最低賃金の対象外とされており、無給の場合もあります。
カナダでは、学んだことを職場で生かす「インターンシップ」が、キャリアづくりの一部として広く根づいています。新卒一括採用のないカナダでは、実務経験が就職に直結するため、学生や社会人が学校のプログラムを通じて企業で働く仕組みが整っています。この記事では、日本とカナダのインターンの違い、留学生がインターンに参加する4つの方法、経験できる仕事と英語力、費用と稼げる金額、始めるまでの流れまでをまとめて解説します。
日本とカナダのインターンシップの違い
| 項目 | 日本 | カナダ |
|---|---|---|
| 目的 | 就職活動の一環として会社を知る | 実務経験を積み、職歴として履歴書に書く |
| 時期・対象 | 大学3年生の夏〜冬が中心 | 決まった時期はなく、学生・社会人とも参加 |
| 期間 | 1日〜1週間ほどが多い | 数ヶ月〜1年ほど |
| 働き方 | 説明会や体験型のプログラムが中心 | スタッフの一員として現場で働く |
| 探し方 | 就活サイトや大学の案内 | 学校と提携する企業、紹介やネットワーク |
カナダの企業は「すぐに現場で働ける人」を求めているため、インターンでも仕事を一から教わるより、自分で考えて動くことが期待されます。その分、インターン先での働きぶりが評価されれば、そのまま採用につながることもあります。

4 WAYS
留学生がカナダでインターンをする4つの方法
カレッジ(専門学校)でビジネスやホスピタリティ、ITなどを学んだあと、学んだ分野に関わる企業で働くプログラム。給料の有無は受け入れ先によって異なります。期間は6ヶ月〜2年で、修了するとディプロマなどの資格が取れます。日本人の参加が最も多い方法です。
ウィスラーやバンフなどのリゾート地にあるホテルで、フロントやレストランのスタッフとして働くプログラム。スタッフ用の寮がある職場も多く、生活費を抑えながら働けます。
語学学校やカレッジで英語やビジネスを学んだあと、学校の紹介で企業での就労体験に進むプログラム。英語に不安がある人でも段階的に挑戦できます。
UBCやウォータールー大学、ジョージブラウン・カレッジなどの学位・ディプロマ課程の学生が、在学中に4ヶ月単位でフルタイムの就労体験を行う制度。大手企業での実務経験を積めることもあります。
※ どの方法でも、カナダで働くには就労が認められた許可が必要です。条件はプログラムによって変わるため、Co-op留学ガイドやカウンセラーにご確認ください。
| 方法 | 期間 | 英語力の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Co-opプログラム | 6ヶ月〜2年 | IELTS 5.5前後〜 | 資格を取りながら働きたい |
| ホテル・リゾート | 6ヶ月〜1年 | 中級〜 | 接客の経験を積みたい |
| インターン付きプログラム | 3ヶ月〜1年 | 初級〜中級から | 英語から段階的に始めたい |
| 大学・公立カレッジのCo-op | 2〜4年の課程の一部 | IELTS 6.0〜6.5以上 | 学位を取って専門職を目指す |
JOBS
インターンで経験できる仕事と英語力

| 分野 | 主な仕事 | 英語力の目安 |
|---|---|---|
| ホスピタリティ | ホテルのフロント、レストランのサーバー、ツアーデスク | 中級〜 |
| ビジネス | 営業アシスタント、マーケティング、カスタマーサービス | 中級〜上級 |
| IT・デジタル | ウェブ制作、データ入力、社内システムのサポート | 中級〜 |
| 国際貿易・物流 | 輸出入の書類作成、在庫管理、物流の手配 | 中級〜上級 |
| 保育・福祉 | 保育園のアシスタント、介護施設のサポート | 中級〜 |
英語が初級のうちは、日系企業や飲食店など、英語をあまり使わない職場から始める人もいます。中級以上になると、ローカル企業のオフィスワークなど選択肢が広がります。最初の1〜3ヶ月を語学学校で過ごしてから、Co-opやインターン付きプログラムに進む方法も人気です。

COST
インターンにかかる費用と稼げる金額
| Co-opのコース例 | 期間 | 授業料の目安 |
|---|---|---|
| ホスピタリティ | 6ヶ月 | 約81万円 |
| ビジネス | 12ヶ月 | 約128万円 |
| ホスピタリティ | 12ヶ月 | 約132万円 |
| ビジネス | 18ヶ月 | 約189万円 |
| IT・ウェブデザイン | 24ヶ月 | 約251万円 |
※ バンクーバーの私立カレッジ(Canadian College)のコース例です。学校やコースによって変わります。コースごとの費用や収支のシミュレーションはCo-op留学ガイドで詳しく紹介しています。
有給のインターンなら、BC州の最低時給で週37.5時間働くと、月の収入は約C$2,960(約33万円)です。レストランやホテルではチップが加わることもあります。
注意したいのは、インターンが必ず有給とは限らないことです。オンタリオ州では、カレッジ・大学・登録された私立カレッジが認めたCo-opプログラムの学生は、最低賃金などを定めた雇用基準法の対象外です。BC州でも、学校の課程の一部として行う実習は同じ扱いです。そのため、学校のCo-opでも受け入れ先によっては無給になります。一方、学校の課程と関係のない「インターン」は、一般的に従業員として最低賃金の対象になります。申し込む前に、学校や受け入れ先に給料の有無を確認しましょう。
MERIT
カナダでインターンをする3つのメリット
海外の職場で働いた経験は、帰国後の就職や転職でアピールできる職歴になります。英語で仕事をこなした実績は、英語の試験の点数以上に評価されることもあります。
有給のインターンなら、働いた分の給料で生活費の一部をまかなえます。学費をすべて自己資金で用意する留学より、負担を抑えやすくなります。
カナダでは仕事の紹介やコネクションが就職に大きく影響します。インターン先の上司や同僚とのつながりが、次の仕事につながることもあります。

STEP
インターンを始めるまでの流れ
- 目的と分野を決めるどんな仕事の経験を積みたいか、帰国後にどう生かしたいかを考え、ホスピタリティ・ビジネス・ITなどの分野を絞ります。
- 方法と学校を選ぶCo-op、リゾートのインターン、インターン付きプログラムなどから、期間と予算に合う方法と学校を選びます。
- 英語力を準備するCo-opプログラムはIELTS 5.5前後が目安です。足りない場合は、語学学校から始めるプランも組めます。
- 出願・渡航の準備学校への出願、必要な手続き、住まいや保険の準備を進めます。手続きの条件はプログラムによって異なります。
- 現地で学び、インターンへ授業でスキルを身につけたら、レジュメや面接の準備をしてインターン先を決め、働き始めます。
Co-opプログラムの学校選びは、ホスピタリティのCo-op学校ランキングやトロントのCo-op学校ランキング、公立カレッジではジョージブラウン・カレッジも参考にしてください。
インターンの方法選びや、学校とインターンを組み合わせたプランの費用は、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
FAQ
カナダのインターンシップのよくある質問
Q. カナダのインターンは有給ですか?
ホテル・リゾートのインターンや多くのCo-opは有給ですが、必ず有給とは限りません。オンタリオ州やBC州では、学校の課程の一部として行うCo-opや実習は最低賃金のルールの対象外で、無給の受け入れ先もあります。有給の場合は、BC州の最低時給C$18.25(2026年6月〜)が一つの目安です。
Q. 英語が苦手でもインターンはできますか?
Co-opプログラムはIELTS 5.5前後が目安ですが、語学学校で英語を学んでから進むプランや、インターン付きの英語プログラムもあります。英語力に合わせて段階的に始められます。
Q. Co-opとインターンシップは何が違いますか?
Co-opは、学校の授業と就労体験がセットになったプログラムのことで、インターンシップの一つの形です。カナダでは、学校のCo-opを通じてインターンをするのが一般的です。
Q. 社会人でもインターンに参加できますか?
できます。カナダのインターンは年齢や学年に関係なく参加でき、社会人がキャリアチェンジやスキルアップのためにCo-opプログラムを選ぶことも多くあります。
Q. インターンからカナダで就職できますか?
インターン先での働きが評価され、そのまま採用されるケースもあります。ただし、卒業後に働き続けるには別の条件を満たす必要があるため、早めにカウンセラーに相談しましょう。
まとめ
カナダのインターンシップは、学校のCo-opプログラムを通じて参加するのが一般的です。カレッジで学んでから有給で働くCo-op、ホテル・リゾートのインターン、インターン付きプログラムなど、英語力と予算、目的に合わせて方法を選べます。給料の有無は受け入れ先によって異なるため事前の確認が必要ですが、英語で働いた経験は帰国後の大きな強みになります。

インターンの方法選びや、学校とインターンを組み合わせたプランの費用は、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
