
最近耳にするようになった学部聴講プログラム。学部聴講では、英語力を高めると同時に専門的な知識が身に着けられます。
現地の大学に通い、現地の大学生と一緒に学生生活を楽しむことができ、日本の大学での生活とはまったく違った雰囲気が味わえます。
この記事では、日本からの留学先に人気なカナダでの学部聴講プログラムについて、メリットとデメリットを3つずつ説明し、学部聴講におすすめのカナダの大学を、それぞれの特徴をふまえてご紹介していきます!
目次
【2026年最新】カナダ大学の学部聴講とは?単位認定留学との違いについての解説
カナダの大学で、現地の学生に混ざって専門的な講義を受ける「学部聴講」。語学学校では味わえないアカデミックな雰囲気や、本場の専門知識に触れられるこのスタイルは、大学生だけでなく社会人の方にも非常に人気があります。
学部聴講の概要について
学部聴講(Auditing)とは、一言でいうと「カナダの大学の授業を、現地の学生と一緒に受講する」スタイルです。卒業を目指して何年も通うのではなく、1学期(約4カ月)~1年間といった期間限定で、自分の興味ある分野(ビジネス、心理学、環境学など)の講義をピンポイントで学ぶことができます。
単位認定留学との違いについて
学部聴講について調べていると、単位認定留学(認定留学)という言葉を耳にすることもあるかもしれません。これは少し特殊なスタイルで、カナダで取った単位を、日本の大学の単位として認めてもらう仕組みのことです。
「ただ講義を聞ければ満足!」という学部聴講(Auditing)に対し、もし「日本の大学も4年で卒業したいな」と考えているなら、少しだけ意識しておくと良いかもしれません。
| 項目 | 学部聴講 (Auditing) | 単位認定留学 (Visiting Student) |
|---|---|---|
| スタンス | 学びそのものを楽しむ! | 日本の単位として持ち帰る |
| 成績表・単位 | 基本的には出ない | 正式に発行される |
| 試験・レポート | 免除されるケースもある | 現地学生と同じ条件で受ける |
| おすすめの人 | 興味のある分野を深めたい人 | 4年で大学を卒業した人 |
カナダ大学の学部聴講で得られるメリットまとめ
メリット①世界でもトップクラスの教育水準
カナダの教育水準は、世界的にもトップクラスと言われています。2019年の教育システムランキングでは、イギリス、アメリカに続き第3位にランクインするほどです。また、カナダ国内に100校ほどある4年制大学では、ほとんどが公立(州立)大学のため、教育水準にばらつきがないのが特徴です。学校内の施設も整っており、研究所なども設備されていることが多いため、整った環境のなか、高い水準で専門的な授業を受けたい方にぴったりです。
メリット②留学生も受け入れられやすく治安が良い環境
カナダは移民大国と言われているほど、世界中から多くの移民や文化を受け入れています。多民族国家のため、異なる文化や人種を認め合う風土が根付いており、留学生であっても比較的馴染みやすい環境で生活できるでしょう。
また、カナダは2020年の世界で治安の良い国ランキングで6位に選ばれるほど治安が良い国として知られています。アメリカなどに比べて銃規制も厳しく強化され、個人が新規で銃を持つことは禁止されているのでその点でも比較的安心して生活できます。しかし、そうは言ってもカナダでも危険な場所や外出時にそれなりの注意が必要なこともあるので、渡航前には事前に確認をしておきましょう。
メリット③選択肢が豊富にある
カナダでは、上記でも述べたとおり沢山の大学があり、それぞれの州や地域により大学の特徴や選べる専攻も異なってきます。ビジネス系のプログラムやホスピタリティ系のプログラムから、アート、カメラ、環境科学、音楽、社会人類学などといった専門的なプログラムも充実しているため、自分の興味のある学部が見つけられる可能性が高いでしょう。
カナダ大学の学部聴講は難しい?デメリットを解説
デメリット①日本人が多い
カナダはなまりも少なく、アメリカ、オーストラリアに続いて留学生に人気の国として選ばれています。また、ワーキングホリデービザを利用してカナダに来ている人も多いため、日本人に出会う割合が多いです。とくに、人気の都市であるバンクーバーとトロントには多くの日本人が滞在しており、日本人が経営しているレストランや日本語対応の場所もあるため、英語環境になりにくいことがあります。そのため、英語環境を徹底したい方は、日本人が少ない郊外の大学を選ぶのがおすすめです。
デメリット②求められる入学条件のレベルが高め
カナダの大学は、入学条件となる英語力のハードルが高い場合が多いです。名門大学で学部聴講プログラムを受ける場合は、さらにハードルが上がります。教育水準が高いからこそですが、その分事前準備も必要になってきます。
しかし、もし規定のレベルに達していない場合や英語力が心配な場合は、英語強化のプログラムを学部聴講の前に加え、英語力を上げてから学部聴講にのぞむことも可能です。
デメリット③冬の寒さが厳しい
カナダは面積も広く、地域によって季節ごとの気温差が異なります。バンクーバーのある西海岸は、冬であっても雨が多く降ることで有名で、冬は比較的暖かいですが、北側や東海岸の冬の寒さは厳しいことで知られています。トロントやモントリオールなどの都市はとくに、冬は氷点下が続き雪も多いため、寒さが苦手な人は都市を選ぶ判断材料にするといいかもしれません。しかし、寒いからこそできるスノーボードなどのウィンタースポーツや、オーロラ観測などの観光も楽しめるため、寒さが厳しい地域でこそカナダならではの自然を楽しむことができます。
カナダ学部聴講の参加条件を徹底解説
カナダの大学で学部聴講をするためには、現地の学生と一緒に抗議をうけるための「高い英語力」と「一定以上の成績」が求められます。2026年現在、各大学では留学生の受け入れ基準が以前よりも厳格化・明確化されており、事前のスコア準備が非常に重要になっています。
英語力の目安
多くの大学では、公式の英語テストで以下のスコアを持っていることが、聴講の最低条件となります。
IELTS:6.5以上、TOEFL iBT:80~90以上、Duolingo:115~125以上
※大学や学部(看護、教育、文学)などによっては、さらに高いIELTS7.0以上のスコアを求められるケースもあります。
大学の成績
聴講生であっても、日本の大学での学業成績が重視されます。
GPA2.5〜3.0以上が目安となります。成績が著しく低い場合、大学側から「講義についていく能力が不足している」とみなされ、聴講を断られるケースもあるため注意が必要です。
スコアが足りない場合は?「ブリッジプログラム」という選択肢
「興味はあるけれど、今の英語力では大学の基準に届かない…」という方もご安心ください。カナダの多くの大学では、語学学習と学部講義を組み合わせた「ブリッジプログラム」という制度が用意されています。
これは、最初の数カ月間は大学付属の語学学校でアカデミック英語を集中的に学び、一定の成績を収めることで、TOFELやIELTSの公式のスコアがなくても学部講義の履修(聴講)へ進める仕組みです。いきなり現地の講義に飛び込むのではなく、ノートの取り方やレポートの書き方といった大学で学ぶためのスキルを事前に習得しながら1~2科目ずつ段階的にスタートできるため、挫折のリスクを抑えてスムーズに現地のキャンパスライフへ適応することができます。
学部聴講ができるカナダの大学おすすめ3校
①Vancouver Island University

特徴①自然に囲まれた場所でのびのび勉強できる
Vancouver Island University(VIU)は、バンクーバーから飛行機で20分、フェリーで1時間の場所にあるナナイモというところに位置しています。ナナイモは自然が豊かで静かな街なので、アクティビティをしたり、のんびりと大学生活を楽しめます。
特徴②日本人が少ない環境
バンクーバーやトロントなどの留学先で人気な都市では、日本人の留学生も多く、日本人と話す機会も多くなり、なかなか英語環境になりにくいところがあります。しかし、VIUは日本人留学生が少ないのでしっかりと英語環境で学べます。
特徴③メリハリをつけて学べる
バンクーバーやシアトルが近く、都市部へのアクセスも良いため、気軽に旅行ができます。平日は日本人の少ない環境でしっかり勉強し、土日はバンクーバーやシアトルへ遊びに行くというように、メリハリをつけて勉強ができます。
②Capilano University

特徴①森に囲まれた癒しのキャンパス
Capilano Universityは、バンクーバーの対岸にあるノースバンクーバーに位置する比較的小さめの規模の学校です。全校生徒数も多くなく、キャンパスは森に囲まれており、自然豊かな落ち着いた環境のなかで勉強ができます。
特徴②アットホームなクラス
大学の授業は、一般的に100名規模のものが多いですが、Capilano Universityはクラスが25名程度の小さめの規模になっています。そのため、留学生にとっては授業に集中してついていきやすい環境の中で勉強ができます。
特徴③留学生向けのサポートがある
Capilano Universityには、Wong and Trainor Centre for International Experience (CIE)という留学生向けのサポートがあります。こちらでカウンセリングを受けたり、留学生向けの情報を得たり、さまざまなサービスを受けることができるので、海外生活が心配な人も安心です。
③Ottawa University

特徴①充実した施設
Ottawa Universityはカナダの首都オタワにある名門大学です。200を超えるプログラムや800以上の研究施設、450万冊もの書籍を保管する図書館などがあります。カナダで3番目の大きさを誇るキャンパスで、のびのび勉強ができます。
特徴②フランス語が同時に学べる
Ottawa Universityでは、ほとんどのクラスを英語かフランス語で学べます。カナダではフランス語も公用語ですが、フランス語を日常的に話す場所は限られているので、フランス語を学びたい人にとっておすすめの大学です。
特徴③生活費が安い
バンクーバーやトロントといった大都市に比べて、オタワは生活費や滞在費が比較的安いです。また、遊ぶ場所もバンクーバーやトロントと比べると多くないため、留学費用をできるだけ抑えたい留学生にはおすすめの場所です。
学部聴講プログラムについてはオタワ大学付属語学学校の英語プログラムを受講することで可能になりますが、学部聴講可能かどうかは英語力などの審査がございます。
オタワ大学付属語学学校(University of Ottawa, English Intensive Program)
学部聴講に向いている人・向いていない人の特徴
学部聴講は、現地の大学生と同じ土俵で学ぶ非常に刺激的なプランですが、その分ハードルも高めです。渡航後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、自分がどちらのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
学部聴講に向いている人
高い英語力と学びたい専門分野が明確な人
すでにIELTS6.5以上の英語力があり、ビジネスや心理学、環境学など、特定の分野を本場カナダの視点で深く学びたいと考えている方には最適です。単なる語学学習を超えた、知的好奇心を満たす留学になります。
休学してでも「専門性」という武器を手に入れたい人
4年で卒業すること以上に就活や将来のために「カナダの大学でハイレベルな抗議についていった」という実績を作りたい人に向いています。休学期間を単なる休暇ではなく、自分だけの強みを作る期間として捉えられる方には最高の環境です。
知的な刺激とタフな環境を求めている人
ネイティブの学生に囲まれ、大量のリーディングやディスカッションをこなす過酷な環境を「成長のチャンス」と捉えられるタフな精神力がある人に向いています。
学部聴講に向いていない人
まだ基礎英語力には不安がある人
「講義を聞けば英語力も伸びるだろう」という安易な考えは禁物です。学部聴講は英語を「学ぶ」場ではなく、英語を「道具として使う」場です。基礎が不安なまま飛び込むと、講義の内容が全く理解できず、自信を失って挫折するリスクが非常に高くなります。
「とにかく安く留学したい」という予算重視の人
大学の学部授業料は、一般的な語学学校に比べて1.5〜2倍近く高くなる傾向にあります。また、教科書代や諸経費も高額です。コストパフォーマンスや安さを最優先にするのであれば、語学学校や専門カレッジでの留学の方が満足度は高くなるでしょう。
試験やレポートのプレッシャーを避けたい人
現地の学生と同じ基準で成績をつけられるため、常に高いパフォーマンスを求められます。のんびりした海外生活や観光をメインに楽しみたい方には、負担が大きすぎて合わない可能性があります。
まとめ
海外の大学へ留学するのは、英語力が必要だったり、費用や多くの時間がかかり、なかなかハードルが高いですよね。しかし、学部聴講プログラムを利用することで、自分の可能な範囲で現地での大学生活を送ることができます。
カナダは世界的に見ても教育水準が高く、レベルの高い授業が受けられます。日本の大学を在籍中にカナダの大学生活を体験したい方や、今後大学進学を希望している方はおすすめのプログラムなので、ぜひこの記事を参考にしてみてください!





