名前:篠木優作
学校名:ILACバンクーバー校
受講コース:Pathway
通学週数:32週間
ビザの種類:学生ビザ
サンフランシスコ/バンクーバーへの短期留学経験から、バンクーバーでの長期留学を決意
留学のきっかけは、多くの要因が重なったことが大きいですが、自分にとって大きな二つの要因があります。一つ目は、中学時代に渋谷に住んでいた時、渋谷区からシリコンバレーへ派遣される機会がありました。アメリカのサンフランシスコに行き、スタンフォード大学やGoogle、Apple、メルカリのシリコンバレーのオフィスを訪れました。そこで、企業について学び、シリコンバレーが最先端の技術を取り入れている場所だと知り、様々な国籍の人々が一緒に仕事をする環境に興味を持ちました。これが、海外に行くきっかけの一つです。
その後、高校に進学し、留学プログラムの一環として、バンクーバーへ3ヶ月間行きました。カナダとアメリカは似ているように思えましたが、実際は大きく異なります。特に、アメリカがコミュニティごとに分かれているのに対し、バンクーバーは多民族が共同生活を営む環境が新鮮でした。ただ、留学期間は3ヶ月で、その後日本に戻りました。そのままカナダの現地校に進む選択肢もありましたが、日本の高校卒業は持っておいた方が良いとアドバイスされたためです。
そんな経緯で、カナダのバンクーバーに行くことを決めました。多民族国家であり、アメリカよりも進んでいると感じました。
ILACには多様なクラスメイトがおり、戦争や社会情勢に対する考えが変わりました
留学で良かったこととしては、留学先のILACには本当に様々な国籍、年代の方々がいました。高校を卒業し、大学へ進学する人もいれば、50歳くらいで新しいチャレンジをしている人もいました。母国の状況から、カナダへ移る人も多かったです。そういった多様なバックグラウンドを持つ人々の中で、19歳の自分が多くの刺激を受けたことが一番の収穫でした。
留学して変わったこととしては、戦争に対する意識が変わりました。日本にいた時は、第二次世界大戦におけるアメリカによる原爆投下などの被害者意識が強かったですが、留学を通じて他国の人たちの意見を聞いたことで、視野が広がりました。例えば、韓国の人が日本との関係についてどう思っているのか、言語の類似点など、戦争の影響を感じる瞬間がありました。また、イランでのデモなど、日本では見られないような状況を目の当たりにし、戦争や社会情勢に対する視点が変わりました。
留学中は周りに流されず意志を貫くことに苦労しました
留学での一番の苦労は、留学生としての自分の目的を明確に保ち続けることでした。ILACの生徒たちは様々な理由で来ており、勉強目的の人もいれば、趣味やアクティビティ目的で来ている人もいました。私の場合、まずは英語力を向上させることが最優先でしたが、友人作りや楽しむことも大事です。しかし、同じ目的を持つ人は少なく、流されないようにするのが難しかったです。
留学中は、自分の目的に忠実に行動することを心がけました。例えば、遊びやNetflixを見る時間を、英語学習に充てるようにしました。目標に対する100%の努力をすることが重要で、常に自分の行動が目標に対して正しいかを自問自答し続けました。このように自分自身でモチベーションを保つことが、留学中の大きな挑戦でした。
ILACではIELTS対策を受講し、アドバンストまで向上しました
ILACの授業は本当に良かったです。私は主に「IELTS 5」「IELTS 6」「IELTS 7」のクラスを受講していました。先生たちはエネルギッシュで、ライティングの課題を出すときちんとフィードバックが帰ってきました。さらに、このライティングはIELTSで6.5程度だとか、具体的な評価もしてくれたので、勉強しながら自分の成長を実感できました。
英語力の伸びについては、最初はインターミディエイトレベルからスタートし、ハイインターミディエイト、さらにはアドバンスレベルまで上がりました。しかし、自分としてはIELTSに集中しすぎて、日常会話で使うボキャブラリーが若干不足していると感じています。友達とメッセージをする時も、もっと日常的な表現を学ぶ必要があると思っています。
クラスメイトからは電力発電についてなどオンラインでは聞けない話を聞けました
クラスメートは本当に素晴らしかったです。多様な国籍の人たちがいて、それぞれの新しい観点を得られたことが良かったです。例えば、日本にいるときは考えられないような、電力発電に関する話題をスイス人の友達から聞くことができました。フランスとスイスの電力発電に関する違いなど、日本では聞けないような意見を聞くことができ、留学を通じて新しい視点を得ることができました。オンラインの授業ではなかなかこのような意見は聞けないので、バンクーバーのILACを選んだのは良い選択だったと思います。
バンクーバーは日本食が多い点が良かった
バンクーバーの良かった点として、特に日本の留学生にとって非常に行きやすい環境だったと思います。日本人の視点から言えば、日本のコンビニと変わらないようなお店があり、日本の商品が販売されていました。たまに日本の空気を感じられるような場所もあり、ラーメン屋さんや、丸亀製麺がオープンするなど、日本食を楽しむことができました。
日本食に関しては、非常に楽しむことができました。たとえば、HBの近くにある「北の丼ぶり」というお店は非常に安く、マクドナルドやサブウェイよりも安いかもしれないと思うほどでした。カツカレーや牛丼など、安くて美味しい日本食が多く、頻繁に食べていました。カナダにいた時も、週に一度は日本食を食べていたほどです。結局、一番の食の楽しみは日本食だったと思います。
ホストマザーはとても親切でしたが、それぞれのペースで暮らすスタイルでした
ホームステイに関しては、ホストマザーがとても良い方でした。彼女は家をきれいに保つことに気を配り、週に一度の掃除をしてくれたり、他のルームメイトが少し乱れたらすぐに注意してくれました。そのおかげで、みんなで快適な環境を作れました。時々夜ご飯を食べるときには、ケーキなどのお菓子をもらったりして、とても良かったです。
ただ、家族や他のルームメイトと一緒にご飯を食べることはほとんどありませんでした。みんなそれぞれのペースで過ごしていて、あまり一緒に食事をすることはなかったです。ルームメイトは何人かいましたが、基本的には各自が自分のことをしていました。
今後はカレッジからUBCへの編入を目指します
今後の進路は、まず2月に再びカナダに行き、ILACで学んだ後、5月にカレッジに入学します。その後、フィルム制作を学びながら、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)へのトランスファーを目指しています。
この留学経験をどう生かすかについては、現時点で具体的な計画はありません。しかし、自分が信じているのは、いつかどこかで今までの経験が点と点として結びつき、何かに生かされるということです。25歳の時に、この留学経験が仕事に生かせるかどうかは、まだ断定できませんが、これまで積み重ねてきた経験がいつか繋がり、良い方向に進むことを期待しています。
もちろん、留学に行った時に将来の具体的な職業を決めていたわけではなく、逆に自分の道が見つかることは一部に過ぎないと思います。いつか学んできたことが繋がり、有意義な形で生かされることを期待しています。
カレッジではフィルムコースを学びたい
カレッジで学びたいのは、フィルム関連のコースです。高校の時、IBSという放送委員会のような活動に参加していました。そこで、撮影、編集、演出などを学び、非常に興味を持ちました。バンクーバーは多国籍の人々が集まる場所で、異なるバックグラウンドを持つ人々と一緒に作品を作ることで、日本では考えられないような面白い作品が作れるのではないかと考えています。そのため、バンクーバーでレベルが高いとされるフィルムのコースを選びたいと思っています。
留学を検討している方へのアドバイスをお願いします。
留学を検討している方には、SNSなどで見る留学生活が必ずしも現実を反映していないことを理解してほしいです。Instagramなどで見る情報は基本的に良いことばかりが掲載されています。しかし、その裏にはそれぞれの努力や苦労があり、実際には大変なことも多いです。
留学がかっこよく見えたり、憧れのように思えるかもしれませんが、留学が全てではなく、必ずしも成功するわけでもありません。留学は大きな時間とお金の投資です。本当に自分がやりたいことかどうか、深く考えて決断することが重要です。留学は人生の一部であり、自分が本当に望んでいることならば挑戦する価値があるでしょう。しかし、自分の望まないことならば、無理に追求する必要はありません。
弊社に関して良かった点や改善点があれば、遠慮なくお聞かせください。
良かった点としては、カナダに来てから忙しくて何からやったら良いかわからない時に、丁寧なレスポンスとサポートをしていただけたことです。これにより、安心して勉強や活動に集中できました。また、ZOOMなどを通じて、直接オフィスに行かなくても、遠隔でお話しすることができた点も良かったです。