ゲルフ大学(University of Guelph)は、1964年にカナダのオンタリオ州で設立された公立の総合大学です。研究重視の教育方針を掲げており、特に獣医学、農学、食品科学の分野においてはカナダ国内でトップクラス、世界的にも高い評価を獲得しています。
キャンパス内の食事のおいしさが有名で、学生満足度調査でも常に上位にランクインするなど、質の高い学生生活を送れるでしょう。ゲルフ大学とは?基本情報と概要
ゲルフ大学は、トロントから西へバスで約1時間の距離にある学園都市・ゲルフにメインキャンパスを構えています。1964年に正式に大学として設立され、現在では約30,000人の学生が在籍する大規模な公立研究大学へと成長しました。キャンパスは広大な敷地を有し、歴史ある石造りの校舎と近代的な研究施設が調和した美しい景観が広がっています。
留学生の受け入れも行っていますが、全学生数に対する割合は比較的低く、多国籍な環境でありながらもネイティブの学生と共に学ぶ機会が豊富です。また、Co-op(有給インターンシップ)プログラムや手厚い学生サポート体制も整っており、学業だけでなくキャリア形成や生活面でも安心して過ごせるでしょう。
ゲルフ大学が選ばれる理由・魅力
ゲルフ大学が多くの学生から支持される背景には、質の高い教育環境と充実したサポート体制があります。ここでは、特に注目すべき魅力を具体的なポイントごとに詳しく見ていきましょう。
カナダ屈指の“学生満足度の高い大学”
ゲルフ大学の魅力のひとつは、極めて高い学生満足度です。カナダの主要メディア「The Globe and Mail」紙が行う大学調査では、学生の満足度部門においてトップクラスの評価を獲得しています。質の高い授業や熱心な教授陣だけでなく、キャンパスライフの快適さなどが、高評価の主な要因です。
特にキャンパス内の食事はカナダでも屈指のおいしさと評判で、学生の健康と満足度を大きく向上させています。
食品・環境・畜産分野に強い
ゲルフ大学は食品科学、農学、獣医学の分野においてカナダ国内でトップクラスの評価を得ており、世界的に見てもトップレベルの研究機関として知られています。NASA関連の研究プロジェクトに関与した実績もあるなど、その技術力は国際的な評価も高いです。
将来、食品開発や環境保護、動物医療などで活躍したいと願う学生にとって、世界最高峰の知識と技術を学べるゲルフ大学は最適な環境と言えるでしょう。
治安が良く暮らしやすい街
留学生活において安全性は重要な要素ですが、ゲルフ市はその点でも理想的な環境です。「カナダで安全な街」のひとつとして評価されており、犯罪発生率が低く、夜間でも出歩きやすいほどの治安の良さを誇ります。人口の約3分の1が大学関係者で構成される学園都市であるため、街全体が学生に対してフレンドリーで協力的です。
大都市トロントへもアクセスしやすい立地にありながら、豊かな自然と美しい街並みに囲まれた穏やかな環境で、落ち着いて学業に専念できます。
手厚い留学生サポート
ゲルフ大学には留学生アドバイザーが常駐しており、ビザの手続きや履修登録、さらにはホームシックなどの個人的な悩みまで、親身になって相談に応じてくれます。学習面でのサポートも手厚く、図書館やライティングセンターの利用はもちろん、アカデミックなアドバイスを受ける機会も豊富です。
英語力に不安があっても進学しやすい
現時点での英語力が入学基準に達していない学生のために、「English Language Certificate Program(ELCP)」という付属語学プログラムが用意されています。
このプログラムでは、大学での講義についていくために必要なアカデミック英語を集中的に学習。規定のレベルを修了することで、TOEFLやIELTSなどのスコアを提出せずに、ゲルフ大学の学部課程への入学許可が得られるパスウェイ制度があります。
Co-opによる就労経験が可能
ゲルフ大学はCo-opプログラムにも力を入れており、カナダ国内でも有数の規模を誇ります。教室で学んだ知識を現場で活かせるだけでなく、卒業後の就職活動においても強力なアピールポイントとなるでしょう。収入を得ながらキャリア形成もできるため、実利的なメリットが大きい制度です。
主な学部・専攻と卒業後のキャリア
ゲルフ大学では、多岐にわたる分野で専門的な学びを提供しています。ここでは、特に人気が高く評価されている主要な学部と、卒業後のキャリアパスについて紹介します。
食品科学(Food Science)
食品科学専攻は、カナダ国内で1位、世界的にも高い評価を受けている看板プログラムのひとつです。化学、微生物学、物理学を応用し、食品の加工、保存、包装、安全管理について深く学びます。最新の設備が整った研究所で、製品開発や発酵技術などの実践的なスキルを習得できることが特徴です。
卒業生は、食品メーカーでの商品開発者、品質保証担当者、食品検査官、食品マーケティングなど、食品業界のリーダーとして幅広いキャリアで活躍しています。
農学(Agriculture)
農学プログラムの大きな特徴は、農業科学の知識だけでなく、ビジネスの視点も同時に学べる点です。作物の栽培技術や家畜の管理に加え、農業経営やマーケティング、農業政策についても学習します。
卒業後の進路は多岐にわたり、農学者、農業コンサルタント、政府の農業アドバイザー、農業関連企業のマネージャーなど、国内外の農業ビジネスや食糧問題の解決に貢献するポジションで活躍が期待できるでしょう。
獣医学(Veterinary Medicine)
獣医学プログラムは、北米でも権威あるプログラムのひとつです。動物の健康管理、疾病予防、治療技術を、コンパニオンアニマルから産業動物まで幅広く学びます。キャンパス内には高度な医療施設が完備されており、実践的な臨床トレーニングを受けられますよ。
卒業生の大半は臨床獣医師として動物病院や専門クリニックに勤務しますが、そのほかにも研究者、公衆衛生の専門家、政府機関の職員として、動物と人間の健康を守る重要な役割を担っています。
環境科学(Environmental Science)
環境科学専攻では、地球規模の環境問題に対し、科学的なアプローチで解決策を探求します。授業は、化学、生物学、物理学の原理を用いて、水質、土壌、大気の保全や、生態系の回復についての学習が中心です。さらに、環境政策や社会経済的な側面についても理解を深めるカリキュラムが組まれています。
Co-opプログラムを利用して実務経験を積む学生も多く、卒業後は環境コンサルタント、環境政策アナリスト、資源管理スペシャリスト、環境保護団体の職員など、持続可能な社会の実現に向けた専門職に就けるでしょう。
ホスピタリティ&ツーリズム(Hospitality and Tourism Management)
ホスピタリティ&ツーリズムプログラムでは、ビジネスの基礎をしっかりと固めつつ、ホスピタリティ産業特有のマネジメントスキルを習得します。ホテル運営、レストラン経営、観光政策などを学ぶだけでなく、Co-opや現地視察などの体験学習も豊富です。
卒業生は、ホテルやリゾートのマネージャー、イベントプランナー、観光局のスタッフ、あるいは起業家として、世界中のホスピタリティおよび観光業界でリーダーシップを発揮しています。
学費・入学条件
ゲルフ大学への進学を検討する際、費用と入学要件の確認は欠かせません。学歴条件は高校卒業資格が必須ですが、そのほかの条件や年間授業料については専門分野ごとに異なります。目安として、下記の表を参考にしてください。
| 専攻分野 | 年間授業料(CAD) | 高校での必須科目 |
|---|
| 食品科学(Food Science) | 約$39,766 | 英語、数学、および生物・化学・物理から2科目 |
| 農学(Agriculture) | 約$39,766 | 英語、数学、および生物・化学・物理から2科目 |
| 獣医学(Veterinary Medicine) | 約$94,729 | 大学の学部課程を最低2年間修了 生物、化学、物理、数学 |
| 環境科学(Environmental Science) | 約$39,766 | 英語、数学、および生物・化学・物理から2科目 |
| ホスピタリティ(Hospitality&Tourism) | 約$48,811 | 英語、数学 |
獣医学などの専門性の高い学部では、一般的な学部と比較して授業料が高額になる傾向があります。上記に加え、教材費や生活費、保険料などが必要です。
入学条件は、日本の高校を卒業している必要があります。また英語力に関しては、IELTS 6.5(各6.0以上)やTOEFL iBT 89(各21以上)など、英語能力試験のスコア提出が必須です。なお、獣医学は高校からの直接入学ができず、大学での学部課程を経る必要があるため注意しましょう。
アカデミックプログラム「ELCP」
英語力が大学の入学基準に満たない場合でも、ELCPを利用することで大学進学を目指せます。
目的とカリキュラム内容
ELCPは、大学進学を目指す学生がアカデミックな英語力を身につけることを目的とした集中プログラムです。1学期は7週間で構成され、週20時間の授業が行われます。
授業は、大学の講義を想定したリスニング、ノートの取り方、学術論文の読解、プレゼンテーション、エッセイライティングなど、実践的なスキル向上を重視した内容が中心です。多くの学生が週10〜20時間程度は宿題に取り組むので、短期間で集中的に英語力アップを実現できるでしょう。
習熟度に合わせたレベル分け
プログラムは初級から上級まで、細かく10段階のレベル(Level 1〜10)に分かれています。入学時にクラス分けテストが行われ、学生一人ひとりの英語力に適したレベルから学習をスタートできる仕組みです。レベル1・2は初級、レベル9・10は上級といった具合に段階的にステップアップしていくため、着実に実力を伸ばせるでしょう。
修了後に得られる英語証明
ELCPの特徴は、最上級レベル(レベル9および10)を既定の成績で修了すると、英語能力証明書(Certificate of English Proficiency)を取得できる点です。英語能力証明書は、ゲルフ大学およびゲルフ・ハンバー大学の入学に必要な英語能力証明として公式に認められています。
ELCPの上級レベルをクリアすれば、IELTSやTOEFLのスコアを別途取得することなく、大学の学部課程に必要な英語力要件を満たせますよ。
費用・入学条件
ELCPの受講費用については、以下の通りです。(カナダドル表記)
| 7週間 | 14週間 |
|---|
| 授業料 | $3,120 | $6,240 |
| サービス費 | $600 | $1,100 |
| 医療保険料 | $110 | $220 |
| 教材費 | $250 | $250〜500 |
| 出願料 | $200 | |
ELCPは7週間を1セッションとして構成されているので、受講期間に応じて費用が変動します。上記に加えてサービス費、医療保険料、教科書代、出願料などが必要です。
入学条件は、原則として18歳以上であること、および優秀な成績(GPA3.0〜3.5以上目安)で高校を卒業していることが挙げられます。英語力については最低限のレベルが必要なので、心配な方は留学エージェントなどで確認しましょう。
留学生向けのサポート体制
留学生活を成功させるためには、周囲のサポートが不可欠です。ゲルフ大学は留学生が安心して学業と生活に取り組めるよう、多角的な支援体制を整えています。
学習サポート
学業面では、留学生専任のアドバイザーが履修計画の相談やアカデミックな悩みに対して、個別に対応してくれます。図書館やライティングセンターでは、レポート作成の指導や学習ワークショップが頻繁に開催されており、英語での学習に不慣れな学生を強力にバックアップしてくれるでしょう。
また、ティーチング・アシスタントや教授との距離も近く、授業の不明点を気軽に質問できる環境です。Bounce Backプログラムなどを通じて、大学生活への適応や学習スキルの向上を支援する取り組みも行われています。
生活サポート
キャンパス内にはクリニックがあり、医師や看護師による医療サービスを気軽に受けられます。留学生は「UHIP」という医療保険への加入が義務付けられており、万が一の病気や怪我の際も安心です。住居に関しては、キャンパス内の学生寮に加え、キャンパス外での住居探しやホームステイの紹介も行っています。
また、アドバイザーはビザや就労許可証の更新手続きといった移民法関連の相談にも乗ってくれるため、法的な手続きも安心できるでしょう。
奨学金
経済的な支援として、留学生向けの奨学金制度も豊富です。特に入学時の成績優秀者を対象とした、海外留学生向けの奨学金は充実しており、高校の成績に応じてCAD5,500〜7,500以上の奨学金が給付されるチャンスがあります。
学業成績を維持することで2年次以降も継続して受給できる奨学金もあり、4年間で最大CAD20,000以上を受け取れる可能性もあるでしょう。これらは返済不要であり、留学生の経済的負担を軽減する大きな助けとなります。
キャンパスと街の環境
留学生活の質を左右するキャンパスの雰囲気や街の環境について、ゲルフ大学はその安全性と快適さで知られています。
ゲルフ大学の雰囲気・学習環境
キャンパスは緑豊かで美しく、伝統的な赤レンガの建物と最新鋭の研究棟が共存しています。広大な敷地内には遊歩道が整備されており、リスなどの小動物を見かけることもしばしば。
学習環境としては、静かな図書館やグループ学習スペース、共用パソコンなどが完備され、いつでも勉強に集中できます。そして何より、カナダでも随一と評される学食は、日々の生活に彩りと活力を与えてくれるでしょう。フレンドリーな学生が多く、落ち着いた雰囲気のなかでリラックスして過ごせます。
学生生活をサポートする施設
キャンパス内には大規模なアスレチックセンターがあり、ジムやプール、フィットネススタジオを学生価格で利用可能です。また、ブックストア、コンビニエンスストア、薬局、さらにはパブやカフェも敷地内に点在しており、大学を出ることなく生活に必要な用事を済ませられます。
治安・生活費・住環境の実際
ゲルフ市は、カナダのなかでも特に治安が良い街として知られ、夜間の独り歩きも比較的安全と言われています。
大都市トロントと比較して、家賃や生活費が安く抑えられることも留学生には嬉しいポイントでしょう。住環境としては、大学の寮だけでなく、キャンパス周辺には学生向けのアパートやシェアハウスも多く、徒歩やバスで通学できる範囲に住む学生が大半です。
1ヶ月あたりの生活費は、家賃や食費、交通費などを含めて、月に1,500〜2,000ドル程度でしょう。静かで勉強に集中できる環境でありながら、生活コストを抑えられる点は、ゲルフの大学に留学する大きなメリットとなります。
アクセス・交通手段・周辺エリアの便利さ
ゲルフ市はトロントから車やバスで約1時間の距離に位置しています。長距離バスを利用してトロントのダウンタウンやピアソン国際空港へ直接アクセスできるので、週末にトロントへ買い物や観光に出かけやすいでしょう。
市内にはショッピングモールや映画館、スーパーマーケットも揃っており、日常生活で不便を感じることはほとんどありません。
まとめ:LALALAで留学を成功させよう
ゲルフ大学は、世界トップレベルの研究環境、手厚い留学生サポート、そして安全で快適な街並みを兼ね備えた、カナダ留学の隠れた名門校です。英語力に不安がある方でも、ELCPを通じて着実に進学を目指せます。
LALALAカナダは入学手続きから現地生活のアドバイスまで、留学の成功をフルサポートします。無料カウンセリングを通して、アドバイザーと一緒に理想的な留学プランを立てるので、安心して夢への一歩を踏み出せるでしょう。ゲルフ大学への進学に興味がある方は、ぜひLALALAへ問い合わせてみてください。
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授業料
ゲルフ大学付属語学学校は7週間のパッケージで通うと、$2,100です。授業料の詳細は以下よりご確認ください。
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学校概要
| 地域 | ゲルフ |
|---|
| 住所 | 50 Stone Rd E Guelph, ON N1G 2W1 |
|---|
| 学生数 | 約30,000人 |
|---|
| 国籍割合 | 約3〜4%が留学生(大学院を除く) |
|---|
| 日本人比率 | 1%前後 |
|---|
| 日本人スタッフ | 在籍なし |
|---|
| 学校内施設 | 無料Wi-Fi、アスレチックセンター、ブックストア、薬局、コンビニ、学習スペース、図書館 |
|---|
| キャンパス | ゲルフ |
|---|
| 入学日 | 9月、1月、5月(学部による) |
|---|
| 入学条件 | 高校卒業、学部により特定科目の履修や英語力要件あり |
|---|
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/uofguelph/ |
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